1. 本記事概要
本記事は、WordPressにおいて、
記事本文中の任意の位置に広告バナーを貼り付ける方法について説明します。
2 記事本文中に広告バナーを貼り付けるには?
記事本文中の任意の位置に広告バナーを貼り付ける方法として、
直接広告コードを貼り付ける以外に、
表2-1に示すような方法があります。
表中1、2の方法は、プラグインを利用する際の設定方理解の手助けになりますので、
完全に理解されなくともよいですからざーっと読まれた方がよいでしょう。
表2-1 記事本文中に広告バナーを貼り付ける方法
No. | 方法 | 詳細説明 |
---|---|---|
1 | moreタグ部分を置換する。 | 2.2 moreタグ部分を置換 |
2 | function.phpにショートコードを追記する。 | 2.3 function.phpにショートコードを追記 |
3 | プラグインを使用する。 | 2.4広告バナー貼り付けプラグイン |
本記事では、
「直接広告コードを貼り付ける」方法については、説明を省略します。
この方法がわかっていないと、プラグインを利用することさえ難しいでしょう。
2.1 moreタグ部分を置換
moreタグを広告コードに置換するようにfunctions.phpで設定する方法です。
この方法は、次のような方にオススメします。
・ moreタグ(続きを読む)を使用している
・ 記事内のmoreタグ部分に広告を配置させたい
・ できるだけプラグインの使用を控えたい
・ すべての記事に自動で広告を配置したい
【カスタマイズ方法】
functions.phpに下に示すをコード追加します。
「ここに広告バナー」という箇所に広告のコードを貼り付けます。
add_filter('the_content', 'adMoreReplace'); function adMoreReplace($contentData) { $adTags = <<< EOF ここに広告バナー EOF; $contentData = preg_replace('/<span id="more-[0-9]+"><\/span>/', $adTags, $contentData); $contentData = str_replace('<p></p>', '', $contentData); $contentData = str_replace('<p><br />', '<p>', $contentData); return $contentData; }
あとは投稿記事の本文中に、下記を入力すれば広告が表示されます。
<!--more-->
【注意事項】
functions.phpを編集する場合は、
必ず事前にバックアップをとっておくようにしましょう。
あるいは、ローカルで試されたものをサーバーにアップするようにしましょう。
2.2 function.phpにショートコードを追記
広告バナーのコードをショートコード化するようにfunctions.phpで設定する方法です。
こんな方にオススメします。
・ 記事ごとに配置場所を変えたい
・ 特定の記事にだけ配置したい
・ できるだけプラグインの使用を控えたい
【カスタマイズ方法】
functions.phpに下に示すをコード追加します。
「ここに広告バナー」という箇所に広告のコードを貼り付けます。
function showads() { return 'ここに広告バナーのコード'; } add_shortcode('advertise', 'showads');
あとは投稿記事の本文中に、下記を入力すれば広告が表示されます。
[advertise]
【注意事項】
functions.phpを編集する場合は、
必ず事前にバックアップをとっておくようにしましょう。
あるいは、ローカルで試されたものをサーバーにアップするようにしましょう。
Error, group does not exist! Check your syntax! (ID: 3)
3 広告バナー貼り付けプラグイン
表3-1に、広告バナーを貼り付けることのできる主なプラグインを示します。
表3-1広告バナー貼り付けプラグイン一覧
No. | 広告対象 | プラグイン名 | 特徴 | 詳細説明 |
---|---|---|---|---|
1 | AdSense | Google AdSense | Google純正のAdSense貼り付け管理です。 | (1) Google AdSense |
2 | AdSense | AdSense Manager | 記事ごとに広告の位置やサイズ、形などを変えられます。 | |
3 | AdSense | Quich Adsense | 簡単な設定で、好きな位置に広告を配置できます。 | |
4 | A8 | A8min | A8.netのバナー広告を、効率良く管理します。 | |
5 | Amazonアソシエイト | Amazon JS | Javascriptを使ってAmazonの商品を掲載します。 | |
6 | 楽天アフィリエイト Amazon Yahoo!ショッピング LinkShare ValueCommerce | CS Shop | 楽天アフィリエイト、Amazon、Yahoo!ショッピング、LinkShare、ValueCommerceを使った商品一覧ページを作成します。 | |
7 | Random / Rotating Ads V2 | 複数のバナー広告を、ランダム表示させることができます。 | ||
8 | AdRotate | 複数のバナー広告を管理します。 統計機能付き。 | (2) AdRotate |
|
9 | WP125 | 125×125サイズのバナー広告の掲載に特化したプラグインです。 | ||
10 | Master Post Advert | 予め設定しておいた広告タグが、記事中のmoreタグの次に表示されるようになります。 アドセンス広告以外のHTMLタグ使用でも応用可能。 |
本レポートでは、次のプラグインのみ、設定方法概要を示します。
1. Google AdSense
8. AdRotate
次のものも示したかったのですが、時間的都合により初版では省かせていただきます。
4. A8min
5. Amazon JS
6. CS Shop
他のプラグインについては、インターネット検索でお調べいただきたいと思います。
3.1 プラグインのインストール方法
プラグインを使うには、まずインストール(導入すること)が必要です。
インストールするための基本的な方法は、下記の3種類があります。
- (1) WordPress管理画面からインストール
(2) ZIPファイルをアップロードしてインストール
(3) FTPソフトを使ってインストール
基本的には、プラグインは(1)の方法でインストールしますが、
WordPressプラグインに公式登録されていないものがあれば、
(2)か(3)の方法でインストールします。
プラグインは、インストールしただけでは使えません。
インストール後、有効化という作業が必要です。
なお、(3)の方法の詳細説明は、本レポートでは省かせていただきます。
機会があれば、説明します。
(1) WordPress管理画面からインストール
この方法は、WordPressの公式サイトに登録がされている
プラグインをインストールするときに使います。
ⅰ) WordPress管理画面「プラグイン」>「新規追加」からインストール
WordPress管理画面の左メニュー「プラグイン」>「新規追加」をクリックします。
ⅱ) 検索機能やメニューから目的のプラグインを探す
画面右側の検索ボックスや画面左側のメニューから、目的のプラグインを探します。
ⅲ) 検索結果からプラグインをインストール
目的のプラグインが見つかったら、『今すぐインストール』をクリックします。
ⅳ) インストールの完了
下のような画面が表示されたら、インストールは完了です。
すぐに使い始める場合は、『プラグインを有効化』をクリックします。
すぐに開始する場合にクリック
(2) ZIPファイルをパソコンからアップロードしてインストール
WordPressプラグインの公式登録がされていないものをインストールするときに使います。
ⅰ) プラグインのZIPファイルをダウンロード
WordPressのプラグインは、さまざまな開発者が自身のサイトで配布・販売しています。
そのサイトからプラグインのZIPファイルをダウンロードします。
ⅱ) WordPress管理画面「プラグイン」>「新規追加」からインストール
WordPress管理画面の左メニュー「プラグイン」>「新規追加」をクリックします。
ⅲ) ZIPファイルをアップロード
ファイルプラグインのインストール画面が表示されたら、
「プラグインのアップロード」をクリックします。
「参照…」をクリックし、プラグインのZIPファイルを選択します。
「今すぐインストール」をクリックすると、インストールが開始されます。
ⅳ) インストールの完了
下のような画面が表示されたらインストールは完了です。
すぐに使い始める場合は、『プラグインを有効化』のリンクをクリックします。
Error, group does not exist! Check your syntax! (ID: 3)
3.2 各プラグインの使い方
(1) Google AdSense
ⅰ) Googleアカウントにログイン
管理画面の「設定」>「AdSense」で設定します。
最初は「ご利用方法」をクリックして
Googleアカウントにログインしたら設定ができるようになります。
ⅱ) 広告の管理
Googleアカウントにログイン後「広告の管理」をクリックすると、
広告を設置する場所を指定できるようになります。
ⅲ) 広告を設置
設置したい所にある「+赤バルーン」をクリックします。
設置できるのはページあたり3個までです。
クリックすると「+赤バルーン」が、こんなの↓に変わります。
場所によっては注意書きがでてきます。
ⅳ) 単一記事・アーカイブ等にも設置
Google AdSenseでは、次に示す記事タイプ毎に、
広告を設置する位置を設定することができるようになっています。
第1面
単一記事
カテゴリ
アーカイブ
左上にあるプルダウンメニューで、画面を切り替えて各々設定します。
あとは「保存して開始」をクリックします。
すぐに表示されない場合がありますがし、ばらくするとちゃんと表示されるようになります。
これだけで、広告ユニットもレスポンシブタイプで勝手に作ってくれますので超簡単です。
【参考】
WordPress Google AdSense
https://wordpress.org/plugins/google-publisher/
WordPress用AdSenseプラグインについて
https://support.google.com/adsense/answer/3380626
WordPress 用 AdSense プラグインにプレースメント コードを手動で追加する
https://support.google.com/adsense/answer/6051417
(2) AdRotate
AdRotateは、AdSenseをはじめさまざまな広告を管理できるプラグインです。
特定の期間のみ広告を表示したり、
ローテーション(ランダム)表示ができるものです。
広告ばかりでなく、
カテゴリーやページ別に異なるテキストやHTMLコードを、
記事の前後・途中などに表示したりすることにも利用できる便利なツールです。
本記事では、広告が表示されるまでの使い方をざっくりと説明します。
本記事に書いていない項目については、
実際に利用される方がいろいろと試して確認されるようにしてください。
【広告の登録】
まずは、広告の登録から。
広告の登録は、管理画面の「AdRoate」>「広告管理」で行います。
図2.4-18に示す「広告管理」画面が開いたら、
新規登録の場合は「新規追加」をクリック、
既登録の広告を修正する場合は既に登録されている広告を選択します。
図2.4-19に示す画面が開くので、「AdCode」に広告コードを貼り付けます。
「タイトル」は、広告を識別するもので、
ご自分のわかりやすいものを入力してください。
「利用可能」を「この広告を掲載されるように設定する」にして、「Save Advert」をクリックします。
他にもいろいろ設定項目がありますが、
最低限以上のことを入力すれば広告が表示されるようになります。
【グループの管理】
AdRoateが言うところのグループとは、
ローテーション表示する単位となります。
広告管理で登録された広告をいくつかグループことで、
グループ内でローテーション表示しす。
グループに広告が1つしか設定されていない場合は、
もちろんローテーション表示はされません。
グループの管理は、
管理画面の「AdRoate」>「グループの管理」で行います。
図2.4-22に示す「グループの管理」画面が開いたら、
新規作成の場合は「新規追加」をクリック、
既作成のグループを修正する場合は既に登録されているグループを選択します。
グループは、グループIDとして序数で識別します。
グループで表示する広告は、画面下の方に「Select adverts」に
「広告管理」で登録した広告リストが表示されますので、
その中からチェック選択します。
なお、「Wrapper code」には
広告の前後に表示されるHTMLコードを追記できるようになっています。
これにより、Google AdSenseでは貼ることができなかった
AdSenseの「スポンサーリンク」の広告を貼り付けることができるようになります。
【表示するカテゴリーやページの設定、表示位置の設定】
「Post Injection」の項目で、表示するカテゴリーやページをチェックして選択します。
また、表示する位置は「After content(本文の末尾)」や、「After」「the first paragraph」など柔軟に選べます。
【記事中への広告の挿入】
記事中への広告の挿入は、次のショートコードを追記するだけとなります。
グループID : 1, 2, 3, 4, …
以上